
金魚草(キンギョソウ)は、すらりと伸びた花穂にたくさんの花を咲かせる、花壇でも切り花でも人気の花です。じょうぶで育てやすい一方、「植えっぱなしで大丈夫?」「冬は越せる?」「花が終わったらどうする?」と迷うポイントもあります。この記事では、種まきから日々の管理、切り戻し・冬越し、増やし方まで、金魚草の育て方をひととおりまとめました。
金魚草の基本情報・特徴
| 和名 | 金魚草(キンギョソウ) |
|---|---|
| 英名 | スナップドラゴン(Snapdragon) |
| 分類 | 従来はゴマノハグサ科、新分類(APG)ではオオバコ科 |
| 原産地 | 地中海沿岸 |
| 開花時期 | 主に春〜初夏(4〜6月頃) |
| 草丈 | 20cm〜1m程度(矮性〜高性まで品種による) |
| 性質 | 多年草(日本では一年草として育てられることも多い) |
金魚草は日当たりと水はけのよい場所を好みます。寒さには比較的強く、暑さと過湿には弱いのが性質を押さえるうえでの基本です。
金魚草は多年草?植えっぱなしでも育つ?
金魚草はもともと多年草です。ただし日本の高温多湿の夏が苦手で、暖地では夏に弱って一年草のように扱われることが多くなります。
一方で、夏が比較的涼しい地域や、水はけのよい場所・風通しのよい環境では、植えっぱなしでも夏を越して2年目に再び咲くことがあります。植えっぱなしで楽しみたい場合は、後述する「夏越し」と「切り戻し」がポイントになります。
金魚草の種まき
種まきの時期
種まきの適期は秋(9月下旬〜10月)が基本です。春まき(3〜4月)も可能ですが、秋にまいて苗を育てると、翌春に株が充実してたくさん花が咲きます。発芽適温は15〜20℃ほどです。
種まきの方法
金魚草の種はとても小さく、光を受けて発芽する「好光性種子」です。土はかぶせないか、ごく薄くする程度にします。種まき用の土をまいたトレイやポットに、種をばらまき、霧吹きでやさしく湿らせましょう。
発芽までの管理
発芽までは土を乾かさないよう、明るい日陰で管理します。本葉が数枚に育ったら、ポットに鉢上げして苗を育てます。
苗の植え付け・植え方
市販の苗を使う場合や、育てた苗を植え付ける場合は、秋(10〜11月)か早春が適期です。日当たりと風通し、水はけのよい場所を選びます。
鉢植えの育て方
鉢植えには市販の草花用培養土が手軽です。根がよく張るので、株に合った大きさの鉢を選びましょう。鉢底石を入れて水はけをよくします。
地植えの育て方
地植えは、水はけが悪い場所では腐葉土などを混ぜて土を改良します。株間は20〜30cmほどあけると、風通しがよく病気を防げます。
植え替え
鉢植えで根が回ってきたら、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
置き場所・日当たり
金魚草は日なたを好みます。日照が不足すると花つきが悪くなり、株がひょろひょろと間延びしやすくなります。一日を通してよく日の当たる場所に置きましょう。
水やり
過湿に弱いため、水のやりすぎに注意します。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと。地植えは根づいたあとは、よほど乾燥が続かないかぎり水やりはほぼ不要です。
肥料
植え付け時に緩効性の肥料を土に混ぜ、生育期・開花期には液体肥料を定期的に与えると、花つきがよくなります。肥料が切れると花数が減るので、長く咲かせたいときは追肥を続けましょう。
花が終わったら?花がら摘みと切り戻し
花がら摘み
咲き終わった花はこまめに摘み取ります。花がらを残すと種に栄養が回り、次の花が咲きにくくなります。
切り戻しの時期と方法
花穂の花がひととおり終わったら、花茎を株元近くまで切り戻します。すると、わき芽が伸びて再び花を咲かせます(返り咲き)。とくに梅雨入り前に切り戻して株をコンパクトにしておくと、蒸れを防いで夏越ししやすくなります。
夏越し・冬越し
夏越し(高温多湿対策)
金魚草の最大の弱点は夏の暑さと蒸れです。梅雨前に切り戻し、風通しのよい半日陰に移すと夏を越しやすくなります。鉢植えなら移動できるので有利です。
冬越し
金魚草は寒さには比較的強く、秋にまいた苗は冬を越して春に開花します。ただし強い霜には弱いので、霜が降りる地域では株元をマルチングで保護します。北海道などの寒冷地では、鉢を軒下や室内の明るい場所に取り込むと安心です。
ひょろひょろ・徒長を防ぐ摘心(ピンチ)
金魚草がひょろひょろと間延びする原因は、日照不足や込み合いです。苗が小さいうちに先端を軽く摘み取る「摘心(ピンチ)」をすると、わき芽が増えて枝数が多くなり、こんもりと花数の多い株に育ちます。
金魚草の増やし方(挿し木・こぼれ種)
挿し木
切り戻しで切った元気な茎を使って、挿し木で増やすこともできます。下葉を取り、湿らせた清潔な用土に挿して、明るい日陰で乾かさないように管理します。
こぼれ種・増えすぎについて
花がらを残しておくと、こぼれ種から翌年自然に芽が出ることがあります。環境が合うとよく育ち、増えすぎることも。広げたくない場合は、種ができる前に花がらを摘み取るとよいでしょう。
金魚草の病害虫
アブラムシがつきやすいので、見つけたら早めに対処します。過湿の環境では灰色かび病や立枯病が出ることがあるため、風通しと水はけをよくして予防しましょう。
金魚草の種類・品種
金魚草には、切り花向きの高性種から、花壇やプランター向きの矮性種までさまざまな品種があります。小型でかわいい「姫金魚草(リナリア・別属)」のほか、シックなニュアンスカラーの「アールグレイ」、こんもり咲く「トゥイニー」、銅葉が美しい「ブロンズドラゴン」などが人気です。
金魚草の育て方に関するよくある質問
金魚草は植えっぱなしでも大丈夫?
本来は多年草なので、夏越し・冬越しがうまくいけば植えっぱなしで2年目も咲きます。暖地では夏の蒸れで枯れやすいため、切り戻しと風通しの確保がポイントです。
花が終わったらどうすればいい?
花がらを摘み、花穂が終わったら切り戻すと、わき芽が伸びて再び花を楽しめます。
金魚草がひょろひょろになるのはなぜ?
日照不足や込み合いが主な原因です。よく日に当て、苗のうちに摘心すると、こんもりした株になります。
まとめ
金魚草は、日当たり・水はけ・風通しを意識すれば、初心者でも育てやすい花です。秋まき、こまめな花がら摘み、花後の切り戻し、夏越しの工夫をおさえれば、長く、そして翌年もくり返し花を楽しめます。青空に映える金魚草の写真は、当サイトで無料素材としてダウンロードできます。
金魚草(キンギョソウ)の関連ページ
▶ 金魚草の誕生花
▶ 花言葉一覧

