春の花壇を可憐な白やピンクで彩るマーガレット。多年草で長く楽しめるうえ、手入れも難しくないため、ガーデニング初心者にもおすすめの花です。ただし、寒さよりも夏の蒸し暑さに弱いなど、いくつかのポイントを押さえると、毎年美しい花を咲かせてくれます。
この記事では、マーガレットの育て方を、苗の植え付けから水やり、剪定、植え替え、挿し木での増やし方、病害虫対策まで、自社撮影の写真とともに完全解説します。
マーガレットの基本情報
- 科名:キク科
- 属名:モクシュンギク属
- 原産地:カナリア諸島
- 分類:常緑性多年草
- 開花時期:12月〜6月
- 花色:白、ピンク、黄色、オレンジなど
- 耐寒温度:マイナス3度程度
- 難易度:★★☆☆☆(初心者向け)
マーガレットは多年草なので、一度植えれば毎年花を咲かせてくれます。詳しくは マーガレットは多年草 の記事もあわせてご覧ください。
マーガレットの苗の植え付け
マーガレットの植え付け時期は3月〜5月または9月〜10月が適期です。極端な暑さや寒さを避けて植えるのがポイントです。
用土の準備
マーガレットは水はけの良い土を好みます。市販の「草花用培養土」がそのまま使えて便利です。自分でブレンドする場合は、以下の配合が目安です。
- 赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1
地植えの場合は、植え付け2週間前に苦土石灰を混ぜて土を中和し、植え付け1週間前に腐葉土と元肥を混ぜておきます。
植え付けの手順
- 苗をポットから優しく取り出す
- 根鉢の表面の根を軽くほぐす
- 植え付け穴に苗を置き、土を周囲に入れる
- 株元を軽く押さえて固定する
- たっぷりと水を与える
複数株を植える場合は、株間を30〜40cmあけると、成長後も風通しが良く、健康に育ちます。
マーガレットの置き場所
マーガレットは日当たりと風通しの良い場所を好みます。
- 春・秋:日当たりの良い屋外
- 夏:風通しの良い半日陰(直射日光と高温多湿を避ける)
- 冬:霜の当たらない軒下、または室内の明るい窓辺
特に夏の高温多湿が苦手なので、梅雨前から夏にかけては場所を移して蒸れを防ぐことが重要です。
鉢植えと地植えの使い分け
マーガレットは鉢植え・地植えどちらでも育てられますが、それぞれにメリットがあります。
- 鉢植えがおすすめの方:寒冷地で冬越しが必要な方、ベランダで育てたい方、季節ごとに場所を移したい方
- 地植えがおすすめの方:暖地で霜が降りない地域の方、大きく育てて株姿を楽しみたい方、毎年の世話の手間を減らしたい方
初心者の方や住環境に変化がある方は、鉢植えからスタートするのが安心です。鉢植えなら寒波や猛暑のときに屋内や日陰に移動でき、トラブルがあっても対応しやすくなります。
マーガレットの水やり
マーガレットは過湿を嫌うため、水のやりすぎに注意します。
鉢植えの場合
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。受け皿に溜まった水は捨てて、根腐れを防ぎます。
地植えの場合
基本的に自然の雨だけで十分です。ただし、夏の高温が続いて土がカラカラに乾いたときや、植え付け直後の根付くまでの期間は、朝か夕方の涼しい時間に水を与えます。
水やりの注意点
- 葉や花に水をかけると傷みやすいので、株元に与える
- 真夏の日中に水を与えると根を傷めるので避ける
- 冬は控えめにし、土が乾いてから2〜3日後を目安に与える
マーガレットの肥料
マーガレットは長く花を咲かせるため、適度な肥料が必要です。
- 植え付け時:緩効性化成肥料を元肥として混ぜる
- 開花期(3月〜6月):液体肥料を10日に1回、または緩効性肥料を月1回
- 夏(7月〜8月):肥料は控える
- 秋(9月〜10月):液体肥料を10日に1回再開
肥料の与えすぎは花つきを悪くするので、規定量を守ることが大切です。
マーガレットの剪定・切り戻し
マーガレットを長く美しく咲かせるには、定期的な剪定と切り戻しが欠かせません。
花がら摘み
咲き終わった花は、こまめに摘み取ります。花がらを放置すると種を作るのにエネルギーを使ってしまい、次の花が咲きにくくなります。
切り戻しの時期と方法
切り戻しは年に2回が目安です。
- 梅雨前(5月下旬〜6月):株全体の3分の1〜2分の1を切り戻す。夏の蒸れ対策になる
- 夏越し後(9月):伸びすぎた枝を整える程度に切り戻す
切り戻した枝は、後述の挿し木に利用できます。
マーガレットの植え替え
鉢植えのマーガレットは、2〜3年に1回植え替えると、根詰まりを防いで健康に育ちます。
植え替えの時期
植え替えに最適な時期は3月〜4月または9月〜10月。開花期と真夏・真冬は避けます。
植え替えの手順
- 一回り大きな鉢を用意する
- 古い土を3分の1ほど落とし、傷んだ根を切る
- 新しい培養土で植え替える
- たっぷり水を与え、半日陰で1週間ほど養生する
マーガレットを挿し木で増やす
マーガレットは挿し木で簡単に増やせます。お気に入りの株を世代を超えて楽しめるのが魅力です。
挿し木の時期
挿し木の適期は5月〜6月または9月〜10月。切り戻しの時期と重なるので、切った枝をそのまま利用できます。
挿し木の手順
- 元気な枝を10cmほどに切る
- 下の方の葉を取り除き、上部の葉だけを残す
- 切り口を1時間ほど水につけて吸水させる
- 挿し木用の用土(赤玉土小粒またはバーミキュライト)に挿す
- 半日陰で土が乾かないように管理する
- 2〜3週間で発根する
発根を確認したら、鉢や花壇に植え替えて育てます。
マーガレットの夏越し・冬越し
マーガレットは多年草ですが、日本の気候では夏と冬の管理に少しコツが必要です。
夏越しは「梅雨前の切り戻し」「風通しの良い半日陰への移動」がポイント。冬越しは「霜よけ」「鉢植えの軒下取り込み」が基本です。
詳しい夏越し・冬越しの方法は、以下のページで解説しています。
マーガレットの病害虫対策
マーガレットは比較的丈夫な花ですが、いくつか注意すべき病害虫があります。
害虫
- アブラムシ:新芽や蕾に発生。見つけ次第、霧吹きや薬剤で駆除
- ハダニ:乾燥した環境で発生。葉の裏に水を吹きかけて予防
- ヨトウムシ:夜間に葉を食害。捕殺するか薬剤で対応
病気
- 立枯病:過湿が原因で根が腐る。水のやりすぎに注意
- 灰色かび病:湿気が多いと発生。花がらをこまめに取り除き、風通しを良く保つ
風通しを良く保つことが、ほとんどの病害虫予防につながります。
まとめ
マーガレットは多年草で、一度植えれば毎年花を咲かせてくれる初心者向けの花です。鉢植え・地植えのどちらでも育てられ、水はけの良い土に植え、日当たりと風通しの良い場所で育てれば、12月から6月まで長く花を楽しめます。
夏の高温多湿が最大の敵なので、梅雨前の切り戻しと風通し対策がポイント。冬は霜よけをすれば、暖地では地植えでも越冬できます。寒冷地や住環境に変化がある方は、移動が容易な鉢植えからスタートするのがおすすめです。挿し木で簡単に増やせるため、お気に入りの株を世代を超えて楽しめるのも魅力です。
ぜひマーガレットを庭やベランダに迎え、長く付き合える花として楽しんでみてください。
マーガレットに関するその他の情報は、以下の関連ページもあわせてご覧ください。
ほかの花の花言葉も気になる方は、こちらの一覧記事をご覧ください。

