彼岸花の花言葉|怖い意味・色別の意味・別名や毒まで解説|active moment

赤く咲きそろう彼岸花

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秋のお彼岸のころ、田んぼのあぜ道や墓地のまわりを真っ赤に染めて咲く彼岸花(ひがんばな)。鮮やかで印象的なその姿には、「情熱」や「再会」といったあたたかな花言葉がある一方で、「悲しい思い出」のように切ない意味や、不吉だと語られることもあります。

この記事では、彼岸花の花言葉の意味と由来、「怖い」「不吉」と言われる理由の真相、赤・白・黄色など色別の花言葉、別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」や英語名、誕生花、開花時期、そして球根に含まれる毒まで、当サイトが実際に撮影・観察した写真とともにわかりやすくご紹介します。彼岸花とはどんな花なのか、基本のところから順に見ていきましょう。

彼岸花(ヒガンバナ)とはどんな花?

彼岸花は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の多年草で、秋のお彼岸のころに真っ赤な花を咲かせる球根植物です。高さ30〜50cmほどの細い茎の先に、6枚の細長い花びらと長く伸びたしべが放射状に開く、独特の華やかな姿が特徴です。日本では古くから田畑のあぜや堤防、墓地のまわりなど、人の暮らしのそばで見られてきました。

原産地は中国大陸とされ、古い時代に日本へ渡ってきたと考えられています。日本各地に自生しているように見えますが、もともとは人が植え広げたものが野生化したものが多いといわれます。秋になると葉のない状態でいっせいに花茎を伸ばし、数日のうちに咲きそろうため、一面が赤く染まる群生は秋を代表する風景のひとつになっています。

葉と花が同時に見られない「葉見ず花見ず」

彼岸花には、葉と花が同じ時期に出会わないという珍しい性質があります。秋にまず花だけが咲き、花が終わってから細長い葉が伸びて冬を越し、春になると葉も枯れて地上から姿を消します。つまり花のときには葉がなく、葉のときには花がありません。この性質から「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」とも呼ばれ、後ほどご紹介する花言葉や、別名の由来にもつながっています。

彼岸花の花言葉

彼岸花の花言葉として広く知られているのは、次のような意味です。

  • 「情熱」
  • 「悲しい思い出」
  • 「独立」
  • 「再会」
  • 「あきらめ」

燃えるように赤い花の色からは「情熱」が、葉と花が決して同時に会えない性質からは「悲しい思い出」「あきらめ」「再会」といった、別れと再会にまつわる意味が生まれたとされています。前向きな意味と切ない意味が同居しているのが、彼岸花の花言葉の大きな特徴です。なお花言葉には地域や資料によって複数の説があり、ここで挙げた意味も「広く伝わっているもの」としてご紹介しています。

彼岸花の花言葉の由来

「再会」や「また会う日を楽しみに」といった花言葉は、花と葉がすれ違い、決して同時に姿を見せないという彼岸花の性質に由来すると言われています。会いたくても会えない――その切なさが「悲しい思い出」「あきらめ」に、そしていつかまためぐり会えるという願いが「再会」に重ねられたと考えられています。一方で、群れ咲く深紅の鮮やかさからは「情熱」という情熱的な意味も添えられており、ひとつの花に相反する感情が込められているのが彼岸花らしさだといえます。

彼岸花の花言葉は怖い・不吉?言われる理由

「彼岸花 花言葉 怖い」と検索されることが多いように、彼岸花にはどこか不吉なイメージがつきまといます。これにはいくつかの理由があるとされています。

  • 咲く時期が秋のお彼岸(ご先祖を供養する時期)と重なること
  • 墓地のまわりに植えられていることが多いこと(後述のとおり、土を掘り返す動物よけに球根の毒が利用されたためといわれます)
  • 球根にがあること
  • 「死人花(しびとばな)」「地獄花」「幽霊花」など、不吉な響きの別名が多いこと

こうした背景から「縁起が悪い」「家に植えてはいけない」と語られることがありますが、これらは言い伝えや印象によるところが大きく、はっきりした根拠がある話ではありません。実際には「情熱」「再会」「独立」といった前向きな花言葉も持っており、近年は秋の景観を彩る花として観賞用に親しまれています。縁起やスピリチュアルにまつわる解釈は諸説あり、本記事では特定の説を断定せず、こうした見方がある、という形でご紹介しています。

色別の彼岸花の花言葉

彼岸花といえば赤が定番ですが、白・黄色など別の色もあり、色ごとに花言葉が語られることがあります。いずれも諸説あるため、ここでは「そう紹介されることが多い」意味としてご覧ください。

赤い彼岸花の花言葉

もっとも一般的な赤い彼岸花は、「情熱」「再会」「独立」「悲しい思い出」「あきらめ」といった、彼岸花全体の花言葉がそのまま当てはまるとされます。燃えるような赤色が「情熱」を、葉と花のすれ違いが「再会」や切ない意味を表すと語られています。

白い彼岸花の花言葉

白い彼岸花は、赤い彼岸花と黄色い彼岸花(ショウキズイセン)の自然交雑から生まれたとされる品種で、シロバナマンジュシャゲとも呼ばれます。花言葉は「また会う日を楽しみに」「想うはあなた一人」などと紹介されることが多く、清楚な白い花姿にちなんだ、やわらかな意味が語られます。赤に比べて見かける機会は少なく、見つけると印象に残る花です。

黄色い彼岸花の花言葉

黄色い彼岸花は、ショウキズイセン(鍾馗水仙)と呼ばれる近縁種を指すことが多く、「追想」「深い思いやり」「陽気」などの花言葉が紹介されます。明るい黄色が、あたたかく前向きな印象を添えています。

ピンク・紫・オレンジの彼岸花

園芸品種のリコリス(彼岸花の仲間)には、ピンクや淡いオレンジ、紫がかった花を咲かせるものもあり、それぞれに花言葉が添えられることがあります。これらは品種改良された観賞用の彼岸花の仲間で、やさしい色合いから穏やかな意味で語られる傾向があります。色別の花言葉は出典によって異なるため、贈り物などで意味を重視する場合は、複数の情報を確かめてみることをおすすめします。

「青い彼岸花」は実在する?

「青い彼岸花」という言葉を見かけることがありますが、青色の彼岸花は自然には存在しません。これは人気作品『鬼滅の刃』に登場する架空の花として広く知られるようになったもので、現実に咲く彼岸花ではありません。実在する彼岸花の色は、赤を中心に白・黄色・ピンク系などで、青い彼岸花は物語の中の花だと理解しておくとよいでしょう。

彼岸花の別名・曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

彼岸花は、日本でもっとも別名(異名)の多い花のひとつといわれ、その数は千を超えるとも語られます。代表的な別名が「曼珠沙華(まんじゅしゃげ/まんじゅしゃか)」です。これは仏教の経典に由来する言葉で、天上に咲くとされるめでたい花の名にちなむとされます。

そのほかにも、咲く時期や姿、性質にちなんだ別名が各地に伝わっています。

  • 死人花(しびとばな)・幽霊花・地獄花…墓地に多いことや不吉なイメージから
  • 葉見ず花見ず(はみずはなみず)…葉と花が同時に出ない性質から
  • 狐花(きつねばな)・捨子花(すてごばな)…地域に伝わる呼び名

彼岸花とリコリスの違い

園芸店などでは、彼岸花の仲間が「リコリス」という名前で売られていることがあります。リコリスはヒガンバナ属(学名 Lycoris)の総称で、彼岸花(ヒガンバナ)もこのリコリスの一種です。つまり「リコリス」という大きなグループの中に、私たちがよく知る赤い彼岸花や、白・黄色の近縁種が含まれている、という関係です。一般に「彼岸花」と言えば秋に咲く赤い花(ヒガンバナ)を指し、「リコリス」と言えば園芸品種を含めた仲間全体を指すことが多い、と覚えておくとよいでしょう。

彼岸花を英語で言うと?

彼岸花は英語で red spider lily(レッド・スパイダー・リリー)と呼ばれます。長く伸びたしべが、まるでクモの脚のように放射状に広がる姿にちなんだ呼び名です。また、ヒガンバナ属の総称である学名 Lycoris(リコリス) もそのまま使われます。「彼岸花 英語」で調べる際は、この red spider lily が基本の言い方だと覚えておくと安心です。

彼岸花の誕生花

彼岸花は、秋のいくつかの日付で誕生花とされています。資料によって日付には複数の説がありますが、一般には9月13日・9月20日・9月24日など、彼岸花が咲く秋の時期の誕生花として紹介されることが多い花です。誕生日に花を選ぶなら、彼岸花が見頃を迎える秋のお彼岸の時期に合わせて贈ると、季節感のある贈り物になります。なお誕生花の日付は出典により異なるため、ここで挙げた日付も諸説のひとつとしてご覧ください。

彼岸花の開花時期・見頃

彼岸花の開花時期は、一般的に9月から10月ごろの秋です。名前のとおり、ちょうど秋のお彼岸(9月の秋分の日前後)に合わせるように咲くのが特徴で、毎年ほぼ同じ時期に、数日のうちにいっせいに花茎を伸ばして咲きそろいます。暖かい地域では9月の半ば、涼しい地域ではやや遅れて見頃を迎えるなど、地域によって時期は前後します。一輪の花は数日と短いものの、群生地では次々と咲くため、しばらくのあいだ赤い景色を楽しめます。

あぜ道や河川敷、公園など、身近な場所でも一面の彼岸花に出会えるのが魅力です。青い空や黄金色の稲穂と赤い彼岸花のコントラストは、秋ならではの絶景です。お散歩のついでに、足元で揺れる彼岸花をゆっくり眺めてみてください。

田んぼのあぜ道に咲く彼岸花の群生

彼岸花には毒がある

彼岸花には毒があります。とくに鱗茎(球根)には有毒成分のリコリンなどが含まれており、口から摂取すると下痢や嘔吐などを引き起こすことがあります。茎を折ると白い液体が出ますが、決して口に入れないようにしてください。

彼岸花の球根や茎・葉には毒があります。小さなお子さまやペットが誤って口にしないようご注意ください。誤食した場合や体調に異変を感じた場合は、自己判断せず医療機関・獣医師にご相談ください。(本記事は一般的な情報であり、医療上の助言ではありません)

かつては田畑のあぜや墓地に彼岸花が植えられてきましたが、これは球根の毒を利用して、土を掘り返すモグラやネズミなどの害獣を遠ざけるためだったといわれます。毒の成分や症状、触れても大丈夫なのか、なぜ墓地や田んぼに多いのかなど、彼岸花の毒について詳しくは、別の記事でくわしく解説しています。

彼岸花の育て方・球根

彼岸花は球根(鱗茎)でふやす、丈夫で育てやすい植物です。植えつけの適期は、花が終わったあとの6月〜9月ごろとされ、日当たりから半日陰のやや湿り気のある場所を好みます。一度根づくと数年は植えっぱなしでもよく育ち、分球して自然に株がふえていきます。

「彼岸花は植えてはいけない」と言われることがありますが、これは球根に毒があることや、墓地・不吉といったイメージに由来する言い伝えで、法律などで禁じられているわけではありません。毒のある球根を小さなお子さまやペットが口にしないよう気をつければ、観賞用として庭で育てて問題ありません。球根を扱ったあとは手を洗うようにしましょう。

彼岸花に関連する写真

当サイトでは、彼岸花の写真を無料素材として公開しています。あわせてご覧ください。

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ほかの花の花言葉は 花言葉一覧 からご覧いただけます。

彼岸花の花言葉に関するよくある質問

彼岸花の花言葉は何ですか?

「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」が代表的とされています。赤い花の色から「情熱」が、葉と花が同時に会えない性質から「再会」や切ない意味が生まれたと語られています(諸説あり)。

彼岸花の花言葉は怖いって本当ですか?

お彼岸の時期に咲くこと、墓地に多いこと、球根に毒があること、不吉な別名が多いことなどから「怖い」「不吉」というイメージで語られます。ただし「情熱」「再会」など前向きな花言葉も持っており、縁起にまつわる解釈は言い伝えによるところが大きい話です。

白い彼岸花の花言葉は?

「また会う日を楽しみに」「想うはあなた一人」などと紹介されることが多いとされます。白い彼岸花は赤い彼岸花と黄色い近縁種の自然交雑から生まれたといわれる、見かける機会の少ない花です。

青い彼岸花は実在しますか?

自然には存在しません。『鬼滅の刃』に登場する架空の花として知られるもので、現実に咲く彼岸花は赤を中心に白・黄色・ピンク系などです。

彼岸花に毒はありますか?触っても大丈夫?

球根を中心に毒(リコリンなど)があります。観賞や、肌が触れる程度で過度に心配する必要はないとされますが、球根や茎を口に入れるのは危険です。お子さまやペットの誤食に注意し、扱ったあとは手を洗いましょう。誤食時は医療機関・獣医師にご相談ください。

まとめ

彼岸花の花言葉は、「情熱」「再会」といった前向きな意味と、「悲しい思い出」「あきらめ」のように切ない意味が同居する、奥行きのある花言葉でした。お彼岸の時期に咲き、墓地のそばに多く、球根に毒があり、不吉な別名を持つことから「怖い」と語られがちですが、その背景を知ると、別れと再会を見つめる秋の花としての表情が見えてきます。赤いじゅうたんのように咲く彼岸花を見かけたら、ぜひその花言葉も思い出してみてください。

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