
マリーゴールドの花言葉には、「勇者」「健康」「真心」といったポジティブな意味がある一方で、「下品な下心」「嫉妬」「絶望」など少し怖い意味も含まれています。色や種類によっても花言葉が変わり、メキシコでは「死者の日」に欠かせない花としても知られています。
この記事では、マリーゴールドの花言葉を色別・種類別に整理し、怖い花言葉の由来や、寄せ植え・贈り物にする際のポイントまで詳しくご紹介します。
マリーゴールドの花言葉一覧
マリーゴールド全般の花言葉は、次の通りです。
「可憐な愛情」「情悪を挫く」「勇者」「信じる心」「真心」「友情」「健康」「生命の輝き」「生きる」「変わらぬ愛」
オレンジや黄色のあざやかな花色は、元気や明るさの象徴です。小さくも力強く咲く姿が、これらの花言葉にぴったり重なります。
「情悪を挫く」という言葉は、聖母マリアにちなんだ言い伝えに由来するとされ、マリーゴールドという名前自体も「Mary’s gold(マリアの黄金)」が語源だと言われています。聖母マリアの祝日にいつも咲いていた花であったことから、神聖な意味を込めて名づけられました。
「生きる」「生命の輝き」という花言葉は、夏の強い日差しの中でも長く咲き続けるマリーゴールドの生命力を表したものです。あいみょんさんの楽曲『マリーゴールド』のイメージとも重なる、力強い言葉ですね。
マリーゴールドの色別の花言葉
マリーゴールドは黄色とオレンジが代表的な花色で、それぞれに異なる花言葉が付けられています。
黄色のマリーゴールドの花言葉「健康」
黄色いマリーゴールドの花言葉は「健康」です。
太陽のような明るい黄色は、元気や活力を象徴する色。敬老の日の贈り物や、入院お見舞いの後の快気祝いなど、相手の健康を願うシーンにぴったりの花言葉です。
ただし、西洋では黄色のマリーゴールドに「嫉妬」というネガティブな意味も与えられています。文化によって解釈が異なる点には注意しておきましょう。
オレンジ色のマリーゴールドの花言葉「予言」
オレンジ色のマリーゴールドの花言葉は「予言」です。
「予言」という少し神秘的な花言葉は、古代から薬草や占いに使われてきたマリーゴールドの歴史に由来すると言われています。ヨーロッパでは、雨の前にマリーゴールドの花が閉じる性質から「天候を予言する花」とも呼ばれ、この習性が花言葉につながったとされています。
オレンジ色には他に「真心」という花言葉もあり、感謝の気持ちを伝えたいシーンでも選ばれる色です。
マリーゴールドの種類別の花言葉
ひと口にマリーゴールドと言っても、品種によって特徴も花言葉も変わります。代表的な3種類を紹介します。
フレンチマリーゴールド「いつも側にいて」
日本で最もよく見かけるのが、フレンチマリーゴールドです。草丈は20〜40cmと低めで、花壇や寄せ植えに人気があります。「いつも側にいて」という花言葉は、寄り添うような小さな花姿にちなんでいます。
アフリカンマリーゴールド「逆境を乗り越えて生きる」
アフリカンマリーゴールドは草丈が60〜100cmと大型で、大輪の花を咲かせます。原産はメキシコですが、アフリカからヨーロッパへと運ばれ、各地の異なる気候を生き抜いてきたことから「逆境を乗り越えて生きる」という力強い花言葉が与えられました。
レモンマリーゴールド「愛情」
レモンマリーゴールドは、葉をこするとレモンに似た香りがするのが特徴。秋に咲く品種で、花言葉は「愛情」。ハーブとしても利用されます。
マリーゴールドの怖い花言葉
ポジティブな花言葉が多いマリーゴールドですが、実は次のような少し怖い意味も持っています。
「嫉妬」「下品な下心」「絶望」「悲嘆」「悲しみ」「悲観」
人を妬んだり、悲しんだりする内容が並んでいますが、「怖い」と表現するには少し大げさかもしれません。それぞれに歴史的な背景があります。
なぜマリーゴールドに怖い花言葉が生まれたのか
マリーゴールドの怖い花言葉の多くは、ギリシャ神話に由来するとされています。太陽神アポロンに恋した少女クリュティエが、想いを遂げられず嫉妬と悲しみのうちに姿を変えたという伝承が、ヨーロッパで広く知られていました。この物語が「嫉妬」「絶望」「悲しみ」といった花言葉に結びついたと言われています。
また、メキシコでは死者を弔う花として用いられてきた歴史もあり、「悲嘆」「悲観」といった花言葉につながっているという説もあります。
「下品な下心」の意味と由来
数あるマリーゴールドの花言葉のなかでも、ひときわ目を引くのが「下品な下心」です。
これは、マリーゴールド独特の強い香りに由来するという説が有力です。ヨーロッパでは古くから、その香りが「あつかましさ」「ずうずうしさ」を連想させると言われ、転じて「下品な下心」という花言葉につながったとされています。
「下品な下心」と聞くと刺激的な印象を受けますが、これはあくまでヨーロッパの文化的な感覚に基づくものです。日本ではこの花言葉が一人歩きする形でネットで広まった面もあり、贈り物として使う場合に過度に気にする必要はないでしょう。
怖い花言葉でも贈り物にできる?
結論から言えば、マリーゴールドはギフトに十分使える花です。
怖い花言葉はあくまで一面であり、相手に贈る際は「勇者」「健康」「真心」「変わらぬ愛」といったポジティブな意味を添えれば問題ありません。メッセージカードに花言葉を一つ書き添えるだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。
マリーゴールドと死者の日(メキシコ)
メキシコには、毎年11月1日と2日に行われる「死者の日(Día de Muertos)」という伝統行事があります。亡くなった人々の魂が一年に一度家族のもとに帰ってくるとされる日で、街中に祭壇が飾られ、骸骨のメイクをした人々がパレードを行います。
この死者の日に欠かせないのが、オレンジ色のマリーゴールド(現地名「セムパスチル」)です。鮮やかな色と強い香りが「魂を導く道しるべ」になると信じられており、墓地や祭壇には大量のマリーゴールドが供えられます。
ディズニー/ピクサーの映画『リメンバー・ミー』で印象的に描かれた、オレンジ色の花びらの道。あれがまさにマリーゴールドです。「予言」という花言葉や、ヨーロッパでの「悲嘆」という意味とも合わせて考えると、マリーゴールドが「あの世とこの世を繋ぐ花」として古くから扱われてきたことが見えてきます。
マリーゴールドの誕生花
マリーゴールドは、次の日付の誕生花とされています。
6月5日、7月18日、8月20日、9月2日
いずれも初夏から初秋にかけての日付で、マリーゴールドの最盛期と重なります。これらの日に誕生日を迎える方への贈り物として、マリーゴールドの花束や鉢植えはおすすめです。
マリーゴールドの英語の花言葉
英語圏では、マリーゴールドに次のような花言葉が与えられています。
jealousy(嫉妬)、despair(絶望)、grief(悲嘆)、cruelty in love(恋の冷酷さ)、sacred affection(神聖な愛情)
ネガティブな意味が多いのは、前述のギリシャ神話の影響です。一方で「sacred affection(神聖な愛情)」という、聖母マリアにちなんだ清らかな意味も持ち合わせています。
ちなみに学名はTagetes(タゲテス)。古代エトルリアの神タゲスにちなんで命名されたと伝えられています。
マリーゴールドの寄せ植え|相性のいい花と楽しみ方
マリーゴールドは、寄せ植えの主役にも脇役にもなれる万能選手です。オレンジや黄色のあざやかな花色が、夏の花壇やコンテナを一気に華やかにしてくれます。
マリーゴールドと相性のいい花
寄せ植えで特に相性がいいのは、次のような花たちです。
- サルビア:赤いサルビアとオレンジのマリーゴールドの組み合わせは、初夏〜秋の定番。色のコントラストが鮮やかです。
- ベゴニア:ピンクや白のベゴニアと合わせると、マリーゴールドの黄色が引き立ちます。
- ケイトウ:同じ夏咲きで草丈が合いやすく、テクスチャーの違いが楽しめます。
- ペチュニア:こぼれるように咲くペチュニアの足元に、マリーゴールドを差し色に入れる構成が人気。
実際に当サイトでも、マリーゴールドを使った寄せ植えの写真をいくつかご紹介しています。
マリーゴールドの寄せ植えに虫除け効果も
マリーゴールドは、その根から出る成分にセンチュウ類を減らす働きがあるとされ、家庭菜園のコンパニオンプランツとして広く活用されています。トマト・ナス・ピーマンなどのナス科野菜と一緒に植えると、害虫被害が軽くなると言われており、見た目の美しさと実用性を兼ね備えた花なのです。
マリーゴールドを贈るおすすめのシーン
敬老の日
「健康」という花言葉を持つ黄色のマリーゴールドは、敬老の日のプレゼントに最適です。鉢植えなら長く楽しめます。
出産祝い
「変わらぬ愛」「生命の輝き」という花言葉は、新しい命の誕生を祝う場面にぴったり。元気なオレンジ色を選ぶと、お祝いの気持ちが明るく伝わります。
友人への誕生日
「友情」という花言葉もあるマリーゴールドは、気の置けない友人へのカジュアルなギフトに向いています。誕生花の日付に合うなら、なお意味が深まります。
マリーゴールドのよくある質問
マリーゴールドは食用にできる?
食用品種であれば可能です。サラダの彩りやハーブティーに使われることがあります。ただし、観賞用として販売されているものは農薬使用の可能性があるため、必ず食用と明記されたものを選びましょう。
マリーゴールドの開花時期は?
主な開花時期は4月〜11月と長く、夏の暑い盛りでも休まず咲き続ける丈夫さが魅力です。種からでも比較的育てやすく、初心者にもおすすめの花のひとつです。
マリーゴールドの種類はいくつある?
主な園芸品種は、フレンチマリーゴールド、アフリカンマリーゴールド、レモンマリーゴールドの3系統。さらに細かい品種名としては「ファイヤーボール」「スターファイヤー」「アフリカントール」などがあります。
まとめ
マリーゴールドは、「勇者」「健康」「真心」といった明るく前向きな花言葉と、「下品な下心」「嫉妬」といった少し怖い花言葉の両方を持つ、奥行きのある花です。色別では黄色が「健康」、オレンジが「予言」を意味し、メキシコの「死者の日」では魂を導く花として大切にされています。
寄せ植えでは虫除け効果も期待でき、見た目だけでなく実用面でも頼れる存在。贈り物にする際は、ポジティブな花言葉を添えて伝えれば、相手にしっかりと気持ちが届きます。
ほかの花の花言葉も知りたい方は、こちらの一覧記事をご覧ください。

