鉢植え紫陽花の育て方|鉢の選び方・水やり・植え替え・色の調整まで初心者向けに解説|active moment

紫陽花は地植えだけでなく、鉢植えでも気軽に楽しめる花です。ベランダや玄関先のわずかなスペースでも育てられ、花の色を自分好みに調整できるのも鉢植えならではの魅力です。このページでは、鉢植え紫陽花の育て方を、苗・鉢・用土の選び方から、植え付け・水やり・肥料・植え替え・剪定、青やピンクへの色の調整、冬越し、ベランダ栽培の注意点、枯れる原因まで、初心者の方にもわかりやすく順を追って解説します。母の日にもらった鉢植えを翌年も咲かせるコツもまとめました。

目次

鉢植えで紫陽花を育てるメリット

鉢植えの最大の利点は、置き場所を自由に動かせることです。真夏は明るい日陰へ、花の時期は玄関先へと、季節や用途に合わせて移動できます。庭がなくても、ベランダや玄関先で楽しめるのが鉢植えの強みです。台風や強い雨の日には軒下に避難させられるのも、鉢植えならではの安心感です。

母の日のギフトでもらった鉢植えの紫陽花を、そのまま育て続けたいという方も多いでしょう。贈り物の鉢植えは小さな鉢に植えられていることが多いので、花が終わったら一回り大きい鉢に植え替えてあげると、翌年も元気に咲いてくれます。届いたときのままにしておくと根詰まりを起こしやすいので、花後の植え替えが翌年の花つきを左右します。

さらに、鉢ごとに土を変えられるので、花の色をコントロールしやすいのも魅力です。地植えでは難しい「青を保つ」「ピンクにする」といった調整が、鉢植えなら土の量が限られるぶん効果が出やすく、手軽にできます。一方で、土の量が少ないぶん水切れしやすく、定期的な植え替えも必要になる点は、あらかじめ押さえておきましょう。

鉢植えに向く苗の選び方

鉢植えを始めるなら、まずは元気な苗を選ぶことが第一歩です。葉の色が濃くつやがあり、節と節の間が間延びしていない、がっしりした株を選びましょう。葉が黄色っぽかったり、ひょろりと徒長していたりする苗は、育てても花つきが悪くなりがちです。

狭いベランダや玄関先で育てるなら、コンパクトにまとまる品種が扱いやすく、鉢植えと相性がよいといわれます。鉢植えでよく流通している手まり咲きの紫陽花のほか、繊細な花姿の額紫陽花も鉢で楽しめます。額紫陽花の特徴は 額紫陽花(ガクアジサイ)とは のページで詳しく紹介しています。

苗を買う時期は、花が出回る5〜6月が選びやすく、咲いている花を見て好みの色や形を選べます。花後の苗が値下がりする時期に手に入れて、翌年に向けて育てるのもよい方法です。

鉢の選び方とサイズ

鉢は、今の株より一回り大きいサイズを選びます。苗が小さいうちから大きすぎる鉢に植えると、土が乾きにくく根腐れの原因になるため、株の成長に合わせて少しずつ大きくしていくのが基本です。目安として、苗のポットが直径15cmなら、18〜21cm(6〜7号)程度の鉢が適当です。

鉢の深さも大切で、紫陽花は根がよく張るため、浅鉢よりある程度深さのある鉢のほうが安定して育ちます。大株に育ってきたら、8〜10号(直径24〜30cm)の大きめの鉢に植え替えると、たっぷりと花を咲かせてくれます。

素材は、通気性と水はけのよい素焼き鉢(テラコッタ)が紫陽花と相性がよく、根が健康に育ちます。ただし素焼きは乾きが早いため、夏の水切れには注意が必要です。軽さや扱いやすさ、保水性を重視するならプラスチック鉢でも問題ありません。いずれの場合も、底に水抜き穴があるものを選び、鉢底石を敷いて水はけを確保しましょう。

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用土

鉢植えには、市販の草花用培養土を使えば手軽です。自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)に腐葉土を混ぜた、水もちと水はけのバランスのよい土が定番です。配合の目安は赤玉土6に腐葉土4ほどで、ここに少量の鹿沼土を加えると水はけがよくなります。

花色にこだわるなら、用土の酸性度を意識します。青くしたいなら鹿沼土など酸性の土を、ピンクにしたいなら苦土石灰を混ぜて中性〜弱アルカリ性に調整します。鉢植えは土の量が少ないぶん、地植えより調整の効果が出やすいのが利点です。色が変わる仕組みは土の酸性度と関係しています(諸説あり)。

市販の培養土を使う場合は、「紫陽花用」「青あじさい用」として配合済みの専用土も販売されています。土づくりに自信がない初心者の方は、こうした専用土を使うと手軽に好みの花色を目指せます。鉢底には軽石やゴロ土などの鉢底石を必ず敷き、水はけをよくしておくことが、根を健康に保つ第一歩です。

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植え付け・植え方の手順

苗を鉢に植え付けるときは、次の手順で行います。

  1. 鉢底の穴に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を2〜3cmほど入れる
  2. 用土を鉢の3分の1ほど入れる
  3. 苗をポットからそっと抜き、根鉢の表面を軽くほぐす(根が回って固まっている場合)
  4. 株の高さを決めて鉢の中央に置き、すき間に用土を入れていく
  5. 鉢のふち(ウォータースペース)を2〜3cm残して土を入れ、軽く押さえる
  6. 鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与える

植え付けの適期は、生育が落ち着く花後や、落葉している休眠期です。ウォータースペースを残しておくと、水やりのときに土や水があふれにくくなります。植え付け直後は根がまだ十分に張っていないので、数日は明るい日陰に置いて株を落ち着かせましょう。

置き場所

鉢植えも基本は半日陰が最適です。午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所に置きましょう。紫陽花はもともと、林のふちなど明るい日陰を好む花です。真夏の強い西日は葉焼けや花色あせの原因になるため、夏は明るい日陰へ移動させると花が長持ちします。鉢植えなら移動が簡単なので、季節ごとにベストな場所へ動かせるのが強みです。

反対に、日照が極端に不足すると花つきが悪くなります。「半日は日が当たる、午後は日陰」のバランスを目安にすると、葉も花も健やかに育ちます。

水やり

鉢植えで最も気をつけたいのが水やりです。鉢は土が乾きやすいため、土の表面が乾いたらたっぷり、鉢底から水が流れ出るまで与えます。特に真夏は乾きが早く、朝と夕方の2回必要になることもあります。

葉がぐったりしていたら水切れのサインです。すぐにたっぷり水を与え、明るい日陰に移しましょう。反対に、受け皿に水をためたままにすると根が常に湿って根腐れを起こすので、たまった水は必ず捨てます。「乾いたらたっぷり、乾く前には与えすぎない」のメリハリが、鉢植えの水やりのコツです。

肥料

鉢植えは水やりのたびに肥料分が流れ出やすいため、地植え以上に肥料が大切です。花が終わったあとのお礼肥と、冬から早春の寒肥として、緩効性の固形肥料を株元に施します。生育期の春〜初夏には、液体肥料を補助的に与えると花つきがよくなります。

花色を保ちたい場合は、青色用・赤色用として市販されている専用肥料を使うと、色のコントロールにも役立ちます。なお肥料の与えすぎは葉ばかり茂って花が咲きにくくなる原因にもなるため、パッケージの目安量を守りましょう。

植え替えの時期と方法

鉢植えの紫陽花は根の張りが早いため、1〜2年に一度の植え替えが欠かせません。植え替えをしないと根が鉢いっぱいに回る「根詰まり」を起こし、水切れしやすく花つきも悪くなります。「最近、花が小さくなった」「水の乾きが急に早くなった」と感じたら、根詰まりのサインです。

適期は、花が終わった直後か、落葉している11月〜3月の休眠期です。一回り大きい鉢に鉢底石を敷き、古い土を軽く落として伸びすぎた根を整理してから、新しい用土で植え替えます。この一手間で、翌年の生育が見違えるほどよくなります。植え替え後はたっぷり水を与え、しばらくは明るい日陰で養生させましょう。

鉢植えの剪定

鉢植えはスペースが限られるため、コンパクトに保つ剪定が特に重要です。一般的な手まり咲きの紫陽花は、花後すぐ(7〜8月上旬)に花から2節下で切ります。込み合った枝を整理して風通しをよくすると、病害虫の予防にもなります。

ただし、品種によって切る時期や場所が異なり、切る場所を間違えると翌年花が咲かないこともあります。種類別の見分け方や、大きくなりすぎた株を小さくする強剪定のやり方は、紫陽花の剪定時期と切る場所 のページで詳しく解説しています。

花を青く・ピンクにする方法

鉢植えなら花の色を自分で調整しやすいのが楽しみのひとつです。青くしたい場合は、鹿沼土など酸性の用土を使い、アルミニウムを含む青色用の肥料を与えます。ピンクにしたい場合は、苦土石灰を混ぜて土を中性〜弱アルカリ性にし、赤色用の肥料を使います。

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色が変わるまでには時間がかかるので、花が咲く前のシーズンから計画的に土づくりを始めるのがコツです。なお、白い紫陽花は色素を持たないため、土を変えても青やピンクにはなりません。土の酸性度で色が変わるのは青・ピンク系の品種に限られる点に注意しましょう。

冬越し

紫陽花は寒さに比較的強い花ですが、鉢植えは地植えより根が冷えやすいため、寒冷地では注意が必要です。落葉後は休眠期に入るので、水やりは控えめにします。ただし完全に乾かすと枯れることがあるため、土が乾いたら暖かい日の午前中に少量与えます。

霜や凍結が心配な地域では、軒下など風の当たりにくい場所へ鉢を移すと安心です。翌年の花芽はその年の秋までに枝の先につくられるため、冬に枝を切り詰めすぎないことも大切です。春になって芽が動き出したら、通常の世話に戻します。

ベランダで育てるときの注意点

マンションのベランダで育てる場合は、いくつか気をつけたい点があります。まず、コンクリートの照り返しで夏は想像以上に高温になるため、鉢を直接床に置かず、すのこや鉢台にのせて熱を逃がすと根が傷みにくくなります。

また、ベランダは風が強く乾燥しやすいので、水切れに特に注意が必要です。エアコンの室外機の風が直接当たる場所も、乾燥や葉傷みの原因になるため避けましょう。日当たりが強すぎる南向きのベランダでは、よしずや遮光ネットで午後の日差しをやわらげると、花が長持ちします。

鉢植えは、鉢のサイズや素材、培養土の選び方で育ちが変わります。初心者向けに鉢・培養土・道具のそろえ方をまとめた〈花の育て方に必要なもの|道具・培養土・肥料ガイド〉もあわせてどうぞ。

鉢植えの紫陽花が枯れる主な原因

鉢植えで失敗しやすいのが、水切れ根詰まりです。鉢は土が少なく乾きやすいため、夏の水やりを一度でも忘れるとぐったりしてしまいます。逆に、受け皿に水をためたままにすると根腐れを起こします。

もう一つ見落としがちなのが根詰まりです。何年も植え替えをしないと根が鉢の中で回りきり、水も栄養も吸えなくなって株が弱ります。休眠期に一回り大きい鉢へ植え替えてあげましょう。そのほか、夏の強い西日による葉焼けや、冬の凍結、肥料の与えすぎなども、株を弱らせる原因になります。

鉢植え紫陽花に関するよくある疑問

もらった鉢植えはそのまま育てていい?

ギフトの鉢植えは小さな鉢に植えられていることが多いため、花が終わったら一回り大きい鉢に植え替えるのがおすすめです。そのままにしておくと根詰まりを起こしやすく、翌年の花つきが悪くなります。

鉢植えの紫陽花は何年くらい育てられる?

定期的に植え替えをして根詰まりを防げば、何年も育て続けられます。株が大きくなったら鉢のサイズを上げるか、株分けや挿し木で更新すると、長く楽しめます。挿し木での増やし方は 紫陽花の挿し木|時期と増やし方 をご覧ください。

室内で育てられる?

紫陽花は屋外で日光と風に当てて育てる花のため、基本は屋外向きです。花の時期に一時的に室内へ取り込んで飾るのはよいですが、長期間室内に置くと日照不足で弱ってしまいます。鑑賞が終わったら屋外の明るい日陰に戻しましょう。

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この記事を書いた人

ActivePhotoStyleは、株式会社アクトプラザが運営する写真素材+コンテンツメディアです。2007年から19年にわたり、すべての写真は自社撮影、記事は実訪問・実取材に基づいて作成しています。

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