ノースポールの花言葉|「輪廻転生」の意味と怖いの真相・誕生花|active moment

花壇いっぱいに白い花を咲かせたノースポール

ノースポールは、冬から春にかけて白い小さな花を株いっぱいに咲かせる花です。花壇の縁や鉢でよく見かける、身近な冬の花のひとつです。

花言葉は「誠実」「冬の足音」「高潔」「清潔」「お慕いしています」。そのなかに、ひとつだけ雰囲気の違う言葉が混じっています。「輪廻転生」です。この言葉があるために「怖い意味があるのでは」と調べる方も少なくありません。

この記事では、花言葉の一覧と、輪廻転生という言葉が付いた理由、そして「怖い」と言われることの真相を整理します。誕生花と名前の由来もあわせてまとめました。

この記事に使っている写真は、すべて自社で撮影したものです。

目次

ノースポールの花言葉

ノースポールの花言葉として、広く紹介されているのは次の6つです。

  • 誠実
  • 冬の足音
  • 高潔
  • 清潔
  • お慕いしています
  • 輪廻転生

「誠実」「高潔」「清潔」の3つは、汚れのない真っ白な花の色から来たものとされています。混じり気のない白さが、そのまま人柄を表す言葉になったという読み方です。

「冬の足音」は咲く時期から来ています。ノースポールは12月ごろから咲きはじめ、まだ寒さが本格化する前に花壇を白く埋めます。花の少ない季節に、いちばん先に色を持ち込む花という位置づけです。

「お慕いしています」は、意味として「愛情」と説明されることが多い言葉です。恋愛の告白というより、静かに相手を思う気持ちを指す表現として紹介されます。誠実や高潔といった他の花言葉とも、方向がそろっています。

英語圈では sincerity(誠実)purity(清らかさ) にあたる意味で紹介されます。日本語の花言葉とほぼ同じ方向で、国によって意味が反転するタイプの花ではありません。海外の方へ贈る場合も、受け取られ方が大きく変わる心配は少ない花です。

花言葉は出典によって内容が異なります。この記事で紹介するものも、複数の説のうち広く紹介されているものです。贈り物に添える場合は、贈り先の方が別の意味で受け取る可能性も踏まえてお使いください。

「輪廻転生」という花言葉の由来

6つのなかで、いちばん説明が要るのがこの言葉です。誠実や清潔が花の色から来ているのに対し、輪廻転生は花の色ではなく、この植物の生き方から来ています。

次々と咲き変わる咲き方

ノースポールは、株全体が一斉に咲いて一斉に終わる花ではありません。ひとつの花が終わるとその隣で次のつぼみが開き、順番に咲き変わっていきます。そのため開花期は12月ごろから5月ごろまでと長く続きます。

咲いては終わり、また咲く。この繰り返しが命をつなぐ様子に見えることが、輪廻転生という言葉の背景にあるとされています。

こぼれ種で、同じ場所に毎年戻ってくる

もうひとつ、より直接的な理由があります。ノースポールは一年草で、夏には枯れます。それなのに、翌年また同じ場所に咲きます。

花が終わると種ができ、乾いて地面に落ちます。落ちた種は夏を越し、秋になると自然に芽を出します。株そのものは死んでいるのに、同じ場所で花が続く。この様子が、生まれ変わりという言葉と重なります。

当サイトでも、一度植えたノースポールが毎年こぼれ種で出てきます。植え直した覚えがないのに春になると白い花が並んでいる、という状態です。花言葉の意味を、実際の庭でそのまま見ることができる花だといえます。

輪廻転生の由来は2つ。ひとつは「花が順番に咲き変わること」、もうひとつは「こぼれ種で翌年も同じ場所に咲くこと」。どちらも命がつながる様子を指しており、不吉な意味ではありません。

「怖い花言葉」と言われる理由

「ノースポール 花言葉 怖い」で調べる方がいるのは、この輪廻転生という言葉の響きが原因です。生まれ変わりという言葉から、死を連想する方がいます。

ただ、ノースポールに不吉な意味の花言葉はありません。輪廻転生は、上に書いたとおり「花が続く」「翌年も戻ってくる」という、むしろ前向きな性質を指した言葉です。他が誠実・高潔・清潔・冬の足音であることからも、全体の方向はそろっています。

白い小花という見た目が似ている花のなかには、たしかに重い花言葉を持つものがあります。「白い小さな花=怖い花言葉」という印象が、似た花から流れ込んでいる面もあります。ノースポールを贈り物に選んで差し支えありません。

気になる場合は、贈るときに一言添えるだけで十分です。「毎年同じ場所に戻ってくる花なんです」と伝えれば、輪廻転生という言葉の受け取られ方が変わります。花言葉そのものより、どう紹介するかのほうが相手の印象を決めます。

色別の花言葉はあるのか

結論から言うと、ノースポールに色別の花言葉はほとんど紹介されていません。理由は単純で、この花はほぼ白一色だからです。

花びらが白、中心が黄色。これがノースポールの標準的な姿で、園芸店に並ぶのもほぼこの形です。色の選択肢がないため、色ごとに意味を分ける必要がありませんでした。

白以外の花色を探している場合は、ノースポールではなく近縁の別種を見ることになります。それらは次の章でまとめます。

ノースポールの誕生花

ノースポールは1月9日12月24日の誕生花として紹介されることが多い花です。2月19日を挙げる例もあります。

誕生花は定めている団体や書籍によって日付が異なります。ここに挙げたのは紹介例が多いものです。

1月9日はまだ咲きはじめの時期です。ノースポールが株いっぱいに咲きそろうのは3月から5月ごろで、誕生花の日付は見ごろより早めにあたります。年始に鉢花として出回るのは、この咲きはじめの株です。

12月24日はクリスマスイヴ。「冬の足音」という花言葉と日付が重なるので、この日が誕生日の方への贈り物には収まりのよい花です。雪を思わせる白さも、季節に合っています。

名前の由来と別名

ノースポールは英語で北極を意味します。株が白い花で覆われる様子を、雪原に見立てた名前とされています。実際、満開の株は緑がほとんど見えなくなるほど白くなります。

ただし、これは園芸品種名から広まった呼び名です。植物としての正式な名前は別にあります。

呼び名内容
和名カンシロギク(寒白菊)/ノースポールギク
学名Leucanthemum paludosum(旧 Chrysanthemum paludosum)
科・属キク科/フランスギク属
別の流通名クリサンセマム・パルドーサム
原産地北アフリカ・ヨーロッパ南部

和名のカンシロギク(寒白菊)は、寒い時期に咲く白い菊という、そのままの命名です。北極を意味する英名より、こちらのほうが花の性質をよく表しています。

学名が2つ書かれているのは、分類の見直しがあったためです。以前はキクと同じクリサンセマム属に置かれていましたが、現在はフランスギク属に移されています。古い本や種袋では旧学名のままのことがあり、別の花のように見えることがあります。

なお「スノーポール」と書かれることがありますが、これはノースポールの言い間違い・書き間違いです。雪のような白い花なので、意味としては通じてしまうのが紛らわしいところです。園芸店の札や種袋では「ノースポール」で統一されています。

似た花との違い

ノースポールは、白い花びらに黄色い中心という姿がマーガレットやデイジーとよく似ています。並べて置かれると見分けにくく、混同されやすい花です。

おおまかにはノースポールがいちばん小型で、株が横に広がるのが特徴です。詳しい見分け方は〈マーガレットとデイジーの違い〉にまとめています。

クリサンセマムという名前で並ぶ仲間

園芸店では、ノースポールが「クリサンセマム」の名前で売られていることがあります。クリサンセマムはキク科の一群を指す古い属名で、特定の一種を指す言葉ではありません。そのため同じ札の下に、姿の違う花が並ぶことがあります。

よく見かけるのは次の3つです。

  • パルドーサム:ノースポールそのもの。白い花びらに黄色い中心
  • ムルチコーレ:花びらまで黄色い。草丈が低く、株がこんもりまとまる
  • ハナワギク(クリサンセマム・カリナツム):花びらが同心円状に色分かれする複色

いずれも冬から春に咲く一年草で、育て方もよく似ています。花言葉として「ノースポールの」と紹介されているものは、基本的にパルドーサムを指します。黄色い花を買って「花言葉が違う」と感じた場合は、ムルチコーレの可能性があります。

まとめと、次の一歩

ノースポールの花言葉は「誠実」「冬の足音」「高潔」「清潔」「お慕いしています」「輪廻転生」。誕生花は1月9日と12月24日です。

ひとつだけ雰囲気の違う「輪廻転生」は、花が順番に咲き変わることと、こぼれ種で翌年も同じ場所に戻ってくることから来ています。怖い意味ではなく、命がつながることを指した言葉です。

冬の花壇に白がひとつあるだけで、景色が明るくなります。花言葉のとおり、来年もまた同じ場所で会える花です。

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