はじめてのバンコク旅行では、「どこを、どんな順番で回ればいいのか」で迷いがちです。きらびやかな寺院、活気ある市場、高層ビルの夜景、そしてバンコクから日帰りで行ける世界遺産アユタヤ。見どころが多いぶん、限られた日数で効率よく巡るには、あらかじめ大まかな流れを決めておくのがコツです。このページでは、当社が現地で撮影した写真とともに、バンコクの定番である三大寺院や、アユタヤ遺跡・象乗りといった見どころを、1日・2日・日帰りのモデルコースにまとめました。ベストシーズンや市内の回り方、行き方まで、旅の計画を立てるための土台としてお使いください。それぞれの見どころは、個別の詳しい記事でさらにくわしく紹介しています。
バンコク・アユタヤはどんなところ
バンコクはタイの首都で、東南アジアを代表する大都市です。チャオプラヤ川沿いに歴史ある王宮や寺院が並ぶ一方、市街には高層ビルや巨大なショッピングモールが建ち、伝統と近代が同居しているのが魅力です。街なかには屋台や市場があふれ、タイ料理を気軽に楽しめます。敬虔な仏教国であり、街のいたるところに寺院があるのもタイならではの光景です。
そのバンコクから北へ約80kmの場所にあるのが、かつてのタイの都・アユタヤです。世界遺産に登録された遺跡群が広がり、バンコクから日帰りで訪れる人が多い人気の観光地です。14世紀から約400年にわたって栄えたアユタヤ王朝の面影を残す遺跡は、華やかな都の記憶と、戦火で失われた歴史の両方を今に伝えています。「バンコクの街歩き」と「アユタヤの遺跡めぐり」を組み合わせると、タイの今と昔の両方を一度の旅で味わえます。
旅の基本(ベストシーズン・日数・市内の移動)
以下は計画の目安です。気候や運賃、制度などは変わることがあるため、出発前に最新の情報をご確認ください。
- ベストシーズン:比較的涼しく雨の少ない乾季(おおむね11〜2月ごろ)が過ごしやすい時期です。4〜5月は一年でもっとも暑く、屋外の観光は体力を使います。雨季(6〜10月)でもスコールの時間を避ければ観光できます。
- 必要な日数:バンコク市内の定番だけなら2〜3日、アユタヤ日帰りを加えるなら3日前後みておくと、無理なく回れます。
- 市内の移動:高架鉄道のBTSと地下鉄のMRTが便利で、渋滞を避けて移動できます。川沿いの観光にはチャオプラヤ・エクスプレスボートが役立ちます。近距離はタクシーや配車アプリ、雰囲気を楽しむならトゥクトゥクも選べます。
- 通貨・言葉・その他:通貨はタイバーツで、両替は市内の両替所が使いやすいとされます。観光地では英語が通じる場面も多いですが、簡単なタイ語のあいさつがあると喜ばれます。屋台やタクシーでは現金が便利な場面もあるため、小額紙幣を用意しておくと安心です。入国の手続きや必要書類は変わることがあるので、渡航前に必ず最新情報を確認してください。
バンコクの定番は三大寺院
バンコク観光でまず訪れたいのが、王宮の近くに集まる「バンコク三大寺院」です。ワット・ポー、ワット・アルン、そして王宮の敷地内にあるワット・プラケオ(エメラルド寺院)の三つは、川沿いに近い距離で並んでおり、半日から一日でまとめて巡れます。効率よく回るなら、まず王宮とワット・プラケオを見学し、続いてワット・ポー、最後に渡し船で対岸のワット・アルンへ、という順路が定番です。いずれも王室ゆかりの寺院なので、肩と膝が隠れる、露出を控えた服装で訪れるのがマナーです。
ワット・ポー(涅槃寺)
全長46メートルの黄金の涅槃仏で知られる、バンコク最古級の寺院です。足の裏に施された108の螺鈿細工や、タイ古式マッサージの総本山としての一面も見どころです。三大寺院めぐりの起点にしやすい立地です。

ワット・アルン(暁の寺)
チャオプラヤ川の対岸にそびえる、陶片で装飾された塔が美しい寺院です。川越しに眺める姿がとくに有名で、夕暮れやライトアップの時間帯も格別です。ワット・ポー側から渡し船で数分で渡れます。

ワット・プラケオ(エメラルド寺院)と王宮
タイでもっとも格式の高い寺院で、王宮の敷地内にあります。本尊のエメラルド仏や、黄金に輝く尖塔群は圧巻です。王宮とあわせて見学でき、バンコク観光のハイライトのひとつです。服装規定が比較的厳しいので注意しましょう。

三大寺院それぞれの見どころ・入場料・行き方は、次の記事でくわしく紹介しています。
バンコクと近郊のそのほかの見どころ
三大寺院のほかにも、バンコク市内と近郊には個性豊かな見どころがそろっています。時間や興味に合わせて、次のようなスポットを組み合わせてみてください。
- ワット・パクナム:白い大仏塔の最上階に置かれた緑色のガラスの仏塔と、天井一面に描かれた仏伝図(仏陀の生涯を描いた絵)で人気の寺院。
- ピンクガネーシャ(ワット・サマーン・ラッタナーラーム):バンコクの東隣、チャチューンサオ県にある寺院で、色鮮やかな巨大なガネーシャ像で知られます。
- 水上マーケット:ダムヌンサドゥアックなど、船に乗って買い物を楽しむ伝統的な市場。バンコクから日帰りで訪れられます。
- チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット:週末に開かれるバンコク最大級の市場。
- ナイトマーケット・ルーフトップバー:夜のバンコクを楽しむ定番。高層階から夜景を見渡せます。
これらは一例です。屋台グルメやタイ古式マッサージ、ムエタイ観戦なども、バンコクならではの体験として人気があります。どれを組み込むかで旅の色合いが変わるので、興味に合わせて選んでみてください。
少し足を伸ばしてアユタヤへ(日帰り)
バンコク旅行に一日余裕があれば、日帰りでアユタヤまで足を伸ばすのがおすすめです。かつて約400年にわたって栄えたアユタヤ王朝の都には、世界遺産に登録された遺跡が数多く残っています。木の根に抱かれた仏頭で知られるワット・マハタートや、川沿いに夕日を映すワット・チャイワッタナーラームなど、写真映えする見どころが点在しています。

遺跡めぐりとあわせて、世界遺産の街並みを象の背から眺める象乗り体験も、アユタヤならではの楽しみ方です(乗らずに象と触れ合える施設もあります)。バンコクからは鉄道・ミニバン・タクシー・ツアーで行くことができ、送迎付きのツアーを使えば移動の段取りを気にせず観光に集中できます。

遺跡は屋外に広く点在しているので、回り方と行き方を事前に決めておくと、一日を有効に使えます。
アユタヤ遺跡の回り方・行き方と、象乗りの乗り場・料金・動物福祉の考え方は、次の記事でくわしく紹介しています。
モデルコース(1日・2日・アユタヤ日帰り)
ここまでの見どころを、日数別のモデルコースにまとめました。体力や興味に合わせて、自由に組み替えてお使いください。バンコクは日中の暑さで移動に時間がかかりやすいので、どのコースも予定を詰め込みすぎないのがコツです。
バンコク1日モデルコース(定番を効率よく)
午前は涼しいうちに三大寺院めぐりから始めます。まずワット・プラケオと王宮を見学し、次にワット・ポーで涅槃仏を見たあと、渡し船でワット・アルンへ渡ります。ここまでで半日ほど。午後はワット・パクナムや市場に立ち寄り、夕方以降はナイトマーケットやルーフトップバーでバンコクの夜を楽しむ、という流れが定番です。寺院は朝いちばんが比較的すいていて、写真も撮りやすい時間帯です。
バンコク2日モデルコース
1日目はバンコク市内の定番(三大寺院+ワット・パクナムや市場)をゆっくり巡り、夜は夜景やグルメを満喫します。2日目はアユタヤへ日帰りで足を伸ばし、遺跡めぐりと象乗りを楽しむ、という二日構成にすると、バンコクの街とアユタヤの遺跡の両方をバランスよく回れます。市内を一日、郊外を一日と分けることで、移動の負担も抑えられます。
アユタヤ日帰りモデルコース
朝にバンコクを出発してアユタヤへ。午前中に主要な遺跡(ワット・マハタートの仏頭、ワット・プラシーサンペットなど)を回り、途中で象乗り体験を組み込みます。昼はタイ料理で一息ついて、午後も遺跡めぐりを続け、夕方はライトアップや夕景で知られるワット・チャイワッタナーラームで締めくくり、夜にバンコクへ戻る、という流れが人気です。移動と観光を効率よくまとめたい場合は、送迎付きのツアーが便利です。

よくある質問(バンコク・アユタヤ観光)
バンコク観光は何日あればいい?
ベストシーズンはいつ?
比較的涼しく雨が少ない乾季(おおむね11〜2月ごろ)が過ごしやすい時期です。屋外の観光が多いため、どの季節でも暑さと日差しへの対策は欠かせません。
バンコクからアユタヤへは日帰りできる?
できます。距離はおよそ80kmで、鉄道・ミニバン・タクシー・ツアーで行けます。移動を気にせず観光したい場合は、送迎付きの日帰りツアーが便利です。
寺院を回るときの服装は?
肩や膝が隠れる服装が基本です。とくにワット・プラケオ(王宮)は服装規定が比較的厳しいため、露出の少ない格好で訪れましょう。屋外を歩くため、歩きやすい靴と暑さ対策も忘れずに。
まとめ
バンコクは、三大寺院を中心とした定番の見どころに加え、市場や夜景、グルメまで楽しめる街です。そこに世界遺産アユタヤの日帰りを組み合わせれば、タイの今と昔を一度の旅で味わえます。まずはベストシーズンと日数の目安をつかみ、モデルコースを土台に、自分の興味に合わせて予定を組み立ててみてください。それぞれの詳しい見どころや行き方は、個別の記事でくわしく紹介しています。
どの見どころも印象的でしたが、いちばん心に残っているのはワット・ポーの涅槃仏です。足の裏に螺鈿で描かれた108の図柄がすべて異なることと、圧倒されるような像の大きさと存在感は、今も強く印象に残っています。