アユタヤの象乗り完全ガイド|2つの乗り場・料金・予約・動物福祉まで|active moment

タイといえば象、というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。バンコクから日帰りで行ける古都アユタヤでは、世界遺産の遺跡が並ぶ街並みを、象の背から眺めながら歩く「象乗り」を体験できます。地上を歩くのとはまったく違う目線の高さと、ゆったりとした象の歩みは、アユタヤ観光の思い出のひとつになります。このページでは、現地で撮影した写真とともに、アユタヤで象に乗れる二つの乗り場の違い、料金・予約・アクセス、服装や客引きの注意点をまとめました。あわせて、近年関心が高まっている「象乗りと動物福祉」についても、特定の立場に偏らずに整理しています。乗るかどうかを自分で選ぶための材料として読んでいただければと思います。

目次

アユタヤの象乗りとは

タイと象の関わりは古く、かつては王の乗り物や労役、戦いの場でも象が重要な役割を担ってきました。現在では、その象と触れ合える観光アクティビティとして「象乗り」が親しまれています。なかでもアユタヤの象乗りは、世界遺産の遺跡が点在する街のなかで乗れるのが最大の特徴です。崩れた仏塔や古い寺院を背景に、象の背に揺られながら進む時間は、ほかの街ではなかなか味わえません。

アユタヤで象に乗れる場所は、主に二つあります。遺跡エリアの中心近くにあって気軽に立ち寄れる乗り場と、少し離れた自然のなかでのんびり楽しめる乗り場です。まずはこの二つの違いを見ておきましょう。

象乗りができる2つの乗り場

アユタヤ・エレファント・キャンプ(パレス)

遺跡エリアの中心部、王宮跡やワット・プラシーサンペットの近くにある乗り場です。主要な遺跡めぐりの動線上にあるため、観光の合間に気軽に立ち寄れるのが魅力です。短めのコースで街なかを歩くスタイルで、はじめての象乗りや、時間が限られている方に向いています。遺跡のすぐそばを象に乗って進めるので、世界遺産の街並みと象を一緒に写真におさめたい方にもおすすめです。

アユタヤ・エレファント・ビレッジ

遺跡の中心から少し離れた場所にある乗り場です。周囲に自然が広がり、落ち着いた環境のなかで象と過ごせるのが特徴とされます。街なかの乗り場に比べると移動に少し手間がかかりますが、そのぶんゆったりとした時間を楽しみたい方に向いています。どちらの乗り場も、コース内容や運営の方針は変わることがあるため、訪問前に最新の情報を確認しておくと安心です。

気軽さとアクセスのよさを重視するなら遺跡中心部のエレファント・キャンプ、自然のなかでのんびり過ごしたいならエレファント・ビレッジ、というのが大まかな選び分けの目安です。

象乗りの体験ってどんな感じ?

象乗りでは、象の背に取り付けられた座席に腰かけ、象使い(マハウト)が手綱をとって誘導してくれます。多くの場合、二人ほどで一頭に乗るスタイルです。乗り場を出発すると、象はゆっくりとした足取りで決められたコースを歩きます。歩くたびに体が左右に大きく揺れるので、はじめは驚くかもしれませんが、慣れると独特のリズムが心地よく感じられます。

なにより印象的なのは、目線の高さです。ふだん見上げている遺跡を、少し上から眺める視点は新鮮で、街の広がりや人の流れもよく見えます。象使いが道中で写真を撮ってくれることもあり、象に乗った自分の姿を記念に残せます。コースの長さは乗り場やプランによって幅がありますが、街なかを一周する短めのものが一般的です。

アユタヤで遺跡を背景に象に乗る様子

私たちが乗ったのは、遺跡中心部のエレファント・キャンプです。コースは15分ほどでした。象の背は思った以上に不安定で、高さも加わって正直なところ少し怖かったのですが、最後のほうでようやく慣れました。同行した友人は楽しそうでした。象の背からアユタヤの遺跡を眺めるのも、道路沿いを車と並んで進むのも、どちらも未知の体験で楽しかったです。

料金・予約・アクセス

以下は計画の目安です。料金や時間は改定されることがあり、出典によって数値が異なる場合があります。訪問前に最新の情報をご確認ください。

  • 料金:短めのコースを一頭あたり(または一人あたり)数百バーツ程度で楽しめるのが一般的です。コースの長さや乗り場によって変わるため、現地の表示でご確認ください。
  • 予約:現地で直接申し込んで、予約なしの当日でも乗れることが多いアクティビティです。バンコク発のツアーに象乗りが組み込まれているプランを利用すれば、移動と合わせて手配できます。
  • アクセス:遺跡エリア内の乗り場は、主要な遺跡めぐりのついでに立ち寄れます。バンコクからアユタヤまでの行き方(鉄道・ミニバン・タクシー・ツアー)は、遺跡観光と共通です。

当日に現地で申し込むほか、象乗りの体験プランを事前に予約しておくこともできます。アユタヤの象乗りを含む体験プランは、下記から探せます。

象乗りと動物福祉を考える

象乗りを検討するとき、「象に乗るのはかわいそうではないか」「そもそも乗ってよいのか」と気になる方も少なくありません。近年は世界的に、動物を使った観光のあり方が見直されており、象乗り(エレファントライディング)についてもさまざまな意見があります。ここでは特定の立場を勧めるのではなく、判断の材料として両方の見方を整理します。

一方には、象乗りは長く続いてきた観光の形で、象と触れ合える貴重な機会だという見方があります。もう一方には、象に人を乗せることが象の負担になりうるという指摘や、飼育・調教の方法に配慮すべきだという声があります。こうした関心の高まりを受けて、近年は象に乗せる代わりに、餌やりや水浴び、象の観察や世話を通じて触れ合う施設(エレファント・サンクチュアリや象カフェなど)も増えてきました。「乗らずに象と過ごす」という選択肢も、いまは選べるようになっています。

「タイでは象乗りが禁止されているの?」という疑問については、アユタヤの象乗りが一律に禁止されているわけではない、というのが一般的な理解です。ただし、施設ごとに方針は異なり、状況も変わりうるため、参加する場合は、その施設が象をどのように扱っているか、運営の姿勢はどうかを見て選ぶことが大切です。乗る・乗らないのどちらを選んでも、象にとってよりよい環境を選ぼうとする姿勢が、これからの観光には求められています。

乗らずに象と触れ合いたい方には、餌やりや水浴びを通じて象と過ごす体験プランもあります。象に乗る体験も乗らない体験も、下記から探せます。

服装・持ち物と注意点

象乗りは屋外のアクティビティです。アユタヤは日中とても暑いため、帽子・日焼け止め・飲み物などの暑さ対策をしっかり準備しましょう。象の背は思った以上に揺れるので、両手が空くように荷物は最小限にし、貴重品やスマートフォンは落とさないよう気をつけてください。動きやすく、汚れてもよい服装が向いています。

あわせて、観光地ならではの注意点もあります。遺跡の周辺では、「象乗りに連れて行く」と声をかけて、正規でない場所へ案内したり、あとから高額な料金を請求したりする客引きがいることがあります。トゥクトゥクの運転手などに誘われた場合は、料金と行き先を先にはっきり決めてから乗るのが安全です。また、象乗りのあとに象使いからチップを求められることもあります。用意しておくかどうかは自由ですが、少額の小銭を持っておくと気持ちよくやりとりできます。

アユタヤ観光と組み合わせる

アユタヤの象乗りは、それだけを目当てに行くより、遺跡めぐりとセットで楽しむのが定番です。木の根に抱かれた仏頭で知られるワット・マハタートや、川沿いに夕日を映すワット・チャイワッタナーラームなど、見どころは街のあちこちに点在しています。午前中に主要な遺跡を回り、その合間や締めくくりに象乗りを組み込むと、一日を無理なく過ごせます。

主な遺跡の見どころや回り方、バンコクからの行き方は、アユタヤ遺跡 完全ガイドで詳しく紹介しています。

遺跡めぐりと象乗りを一日で効率よく回るなら、バンコクからの送迎が付いた日帰りツアーが便利です。ツアーは下記から比較できます。

アユタヤに一泊すれば、象乗りと遺跡めぐりを時間に追われずに楽しめます。アユタヤやバンコクのホテルは、下記から比較できます。

よくある質問(アユタヤの象乗り)

アユタヤで象に乗るといくらかかる?

短めのコースを数百バーツ程度で楽しめるのが一般的です。乗り場やコースの長さ、ツアーに含まれるかどうかによって変わるため、現地の表示や予約時の案内でご確認ください。

アユタヤで象に乗ることはできる?

できます。遺跡エリアの近くに象に乗れる乗り場があり、世界遺産の街並みを象の背から眺められます。乗らずに象と触れ合える施設もあります。

予約なしの当日でも乗れる?

現地で直接申し込んで乗れることが多いアクティビティです。移動もまとめて手配したい場合は、象乗りが含まれるバンコク発のツアーを利用すると便利です。

半日のツアーで象乗りはできる?

アユタヤ遺跡と象乗りをまとめた半日のツアーがあります。時間が限られている場合は、主要な遺跡と象乗りを効率よく回れる半日プランが選択肢になります。

象乗りのときの服装は?

屋外で暑いため、帽子や日焼け対策をしたうえで、動きやすく汚れてもよい服装が向いています。象の背は揺れるので、荷物は最小限にしましょう。

まとめ

アユタヤの象乗りは、世界遺産の遺跡を象の背から眺められる、この街ならではの体験です。乗り場は遺跡中心部のエレファント・キャンプと、自然のなかのエレファント・ビレッジの二つがあり、気軽さで選ぶか、のんびりで選ぶかが目安になります。料金や予約は現地で確認しつつ、暑さ対策と客引きへの注意だけ整えておけば安心です。近年は乗らずに象と触れ合う選択肢も増えているので、象にとってよりよい過ごし方はどれかを考えながら、自分に合った楽しみ方を選んでみてください。

実際に触れてみると、象の肌はゴムマットのような感触で、さわり心地のよいものでした。象使いの指示は乗る人のことをよく考えたもので、象のほうも人間に気をつかってくれているように思えるほどでした。

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